5/29(水)都内にて、「PR × DATA Conference 2024 ~ データ活用で事業貢献につながる広報・PRへ」と題したイベントを開催しました。
イベントでは、「広報・PRにおけるデータ活用」をテーマに、先進企業が登壇するトークセッションと参加者同士の交流会を通して活発な情報交換がおこなわれました。
当日の様子を紹介します。
イベント前半では、PR Analyzerのユーザーである三井住友カード株式会社 石井様、森永製菓株式会社 渡辺様、ソニー・ホンダモビリティ株式会社 永留様の3名にトークセッションにご登壇いただきました。
各社より伺ったデータ活用の取り組みについて、概要を紹介します。
石井様からは、「マーケティング担当目線でのPR効果計測の活用事例」についてご紹介いただきました。
石井様は、所属するマーケティングユニットにおいて、TVCM等のマスプロモーション企画及び、Vポイント/Olive/NLカードの商品PRという「攻めのPR」領域を担当されています。
そして、PR Analyzerを活用し、メディア露出の推移を把握してマーケティング施策の評価や前年比較をされている他、メディア露出について文脈×メディア種類で分析することでメディア種類毎の掲載及び関心のあるテーマの傾向の把握に役立てている、とお話しがありました。
また、記事内容の論調判定機能を用いた、危機管理へのデータ活用の事例も紹介がありました。
今後の展望として、クレジットカード会員獲得へのPRの貢献効果を可視化するために、統計を活用した分析にチャレンジしていきたいとお話しがありました。
続いてのトークセッションでは、森永製菓株式会社の渡辺様より、「データによる広報活動の可視化とPDCA」をテーマにお話を伺いました。
コーポレートコミュニケーション部に異動され、全社の広報に携わる中で現在実践されているデータ活用事例について紹介をいただきました。
渡辺様は冷菓事業で発信するプレスリリースについて、PR Analyzerのデータを共通のモノサシとして効果分析を実施し、定量・定性の評価をおこなっています。さらに、そのレポートはマーケティング担当者にも速報・週次・1か月後の周期で定期的な共有をおこなうことで部門間の連携に役立てていらっしゃいます。
継続的な取り組みの結果、レポートのリクエストが来るようになり、広報のPDCAスキームがマーケティングにおいて必要な機能として認識されるようになってきた、という成果のご紹介がありました。
今後は効果分析の内容や効率性の改善を図り、さらにデータ活用の範囲を拡大することにより、経営機能として広報・PRの事業貢献を高めていきたい、と展望を伺いました。
トークセッションの最後はソニー・ホンダモビリティ株式会社の永留様より、「新会社・新ブランドのコミュニケーションにおけるデータ活用」についてご紹介いただきました。
ソニー・ホンダモビリティが、2025年に発売を予定する新EVブランド「AFEELA(アフィーラ)」のコミュニケーション領域を永留様は担われており、国内だけでなく北米も含めたPR活動に取り組まれています。
ビルコムが提唱する広報・PRの指標モデル「アクション(活動)・アウトプット(露出)・アウトカム(経営への貢献)」にもとづき、コミュニケーションの状況を様々なデータから把握し、新ブランド・未発売前のプロダクトのPR活動のPDCAに役立てているとご紹介がありました。
また、現在のPRで意識されていることとして「オープンにプロセスをみせていく+世に問うて社内にフィードバックする」を挙げ、発売前ならではの広報手法についてお話しいただきました。
今後は、発売後の活動も見据えた体制の強化と、認知度調査を始めとしたデータ活用の拡大をすすめて事業貢献につなげていきたい、と展望をお話しいただきました。
イベントの後半は、登壇者を含む参加者どうしでの交流会を実施しました。他社の広報・PR担当者との情報交換や、人脈づくりの機会となりました。
以下、イベント参加者の方からの感想をご紹介します。
「企業の広報・PR活動について、リアルな視点でお話を伺えた。」
「PRのデータによる可視化と、経営への貢献の重要性を改めて確認できました。」
「全く関わることがない他業種の広報担当者と話す機会は本当に貴重だと思います。」
「各社との交流の場を設けていただき有意義な時間となりました。」
「他社の事例を具体例を交えて分かりやすく説明していただき、よく理解できました。」
「具体的な企業での活用方法やKPIでの組み込み方などを知れたので大変参考になりました。」
「PR Analyzer以外にも、広報として参考になる取り組みについて聴くことができました。」
頂いたご意見や感想は、次回以降の改善に活かしてまいります。
また、ビルコムでは、広報・PRの戦略設計、メディア掲載獲得のポイントや広報効果測定の設計手法などのイベント・セミナーを定期的に開催しています。ご興味のある方は、下記リンク先よりお申し込みください。
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