ブランド広報力調査部では、主要な製品カテゴリでしのぎを削っているブランドの広報・PR活動は如何なる状況なのだろう?という疑問から、PR Analyzerを利用して調査していく取組みです。第2弾はこれから夏場にかけて消費量が伸びるであろうアイスクリーム業界の傾向を取り上げます。(参照:2019年5月~2020年4月のWeb・TV露出データ)
直近約1年を通した全体の露出量(リーチ数)は「明治エッセルスーパーカップ」と「ロッテ 爽」が拮抗しています。この2ブランドは他に比べて、TV露出を多く獲得できている点が優位に立てている背景です。業界全体として、情報の山は6月と12月に発生しており、対して秋にはあまり露出がされていないという発見もあります。秋需要を掘り起こすマーケティングを展開すれば、一定の差別化ができるかもしれません。
「森永乳業 ピノ」は露出量で見ると、全4ブランドの中で3位にはなりますが、Web記事ごとのソーシャル波及(※Facebookのみ)においては、トップでした。対象1年間の中でのソーシャル波及数1位は、ねとらぼでのエヴァンゲリオンとのコラボ記事でした。インスタ映えならぬ、ソーシャル映えするプロダクト企画が強みになっているかもしれません。
下記グラフは、直近1年間でアイスクリームブランドに関する記事掲載が5件以上、かつ平均ソーシャル波及数(※Facebookのみ)が上位25位のWebメディアを抽出し、散布図にまとめたものです。横軸右に行けば行くほど、アイスクリームに関する記事が多く、縦軸上に行けば行くほど、ソーシャルへの親和性が高い記事を配信していることが分かります。 アイスクリームに関する記事において、平均ソーシャル波及数が高い媒体は「Japaaan」、「ねとらぼ」、「fumumu」が並びました。
アイスクリームだけでなく、食品や外食に関するネタであれば、親和性が高いと思われますので、優先的にリレーションシップを作れると良いかもしれませんね。
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